Q:私は2年ほど前に、スターサファイアのネックレスを購入しました。今でも気に入って大切に使っていますが、値段的にも高かったのですが、価値が自分ではよく理解していなくて、実際スターサファイアのことは詳しく知らないです。色が濃い方がいい石というのは本当でしょうか。

 

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                             写真:「宝石2」世界文化社 刊

 

A:スター・サファイアは、カボションカットされたブルーとグレイのコランダムに、スター効果(アステリズム)が出るものを指します。同じ仲間であるスター・ルビーのほか、バイオレット・サファイアにもスターが見られますが、オレンジやイエローのサファイアには、スターは現れません。
スター・サファイアの90%は、スリランカから産出され、そのユニークさと落ち着きは、古くから人々に愛されてきました。スリランカから産出されるブルーのサファイアの多くは、スター効果があってカボションカットされるものも、ファセットカットされるものも、加熱されていない自然のままの色です。

 

一方、ギウダという無色に近いサファイアの原石はシルク・インクルージョンを含み、カボションカットにすると、グレーのスター・サファイアになります。この同じ原石を高温加熱すると、シルクのブルーに変化させ、需要の高いブルー・サファイアに変化させることができます。そのため、キズの少ない原石はスター効果の出るカボションカットにせず、加熱処理をしてファセットカットのブルー・サファイアにします。美しいブルー・サファイアに仕上がる可能性の高いギウダは高価です。

 

ファセットカットの宝石は、色の濃淡に関係なくその輝きが得られ、モザイク模様の美しさを楽しむことができます。しかしカボションカットで、色がグレイになると、あまり美しさは伝わってきません。スターの出方を楽しめば満足と言う方もおられるのでしょうが、本来のジュエリーとしての価値は低いと考えます。第一に、小さくてもブルーのものをポイントにすることをおすすめします。

 

第二に、普通の光でもスターの兆候があってペンライトなどを当てると、全面に明確で鋭いまっすぐな光の線が現れるものを選ぶことです。