No.7 ユリオプスデイジーシリーズ | ピンクダイヤモンド

Main sotne: Diamond
Shape: Pear-shaped
Cut: Brilliant cut
Weight: 1.00cts
Size: 7.99×5.58×3.26mm
Color: Fancy Purplish Pink
Origin: Natural
Clarity: SI2
Report: GIA
Side stone: Diamond 3.34cts
Metal: Pt950
Ring size: 11
Photo by 平松岳大
ペアシェイプのピンクダイヤモンドをメインにした、デイジーシリーズのリングです。ダイヤモンドというと「無色透明」の代名詞ですが、じつは色々なカラーがあります。イエロー、グリーン、ブルー、ピンク、ブラウン…これらは「ファンシーカラーダイヤモンド」と呼ばれ、中でもピンクダイヤモンドはブルーダイヤモンドと並んで稀少で、とても人気があります。綺麗な色が出ているピンクダイヤモンドは、無色透明のものよりよほど高価ですよ。
ちなみに、色がついていれば何でもファンシーカラーダイヤモンドになれるわけではありません。条件の一つは、色がはっきりしていること。濃くてもブラウンやグレーがかっているものは美しくないので高い評価は得られません。
ピンクダイヤモンドの場合は、色合いにブラウン味が混ざっていない、はっきりとしたピンク色をしていることが美しさの第一条件です。さらに、ジュエリーに仕立てるために丁度よい厚みであることが大切です。厚みがありすぎるとエレガントに仕上がりません。 その点、こちらの石は理想的です。綺麗な品がいいピンク色をしていて、ブラウンが混ざっていません。1ctとサイズとメインストンとしては小さいことを除けば、理想的なピンクダイヤモンドといえるでしょう。
この可憐なピンク色をいかにそのまま活かすか、それがこのリングのディレクションのカナメでした。ピンクダイヤモンドはふつう、イエローゴールドのツメで留めることが多いのですが、今回はあえて目立たないように、プラチナのツメにしました。儚げで美しい色合いを、ツメのゴールドで邪魔したくはなかったからです。
周りはマーキースとペアシェイプのダイヤモンドで、花びらのように取り巻いています。花びらのつき方が不規則で、「どうしてこういう角度にセットしたのだろう?」と思う方も多いでしょうが、まったくの偶然でとしか言いようがありません。実際に石を紙の上に置いて、何十通りも組み合わせを試し、さらに紙粘土に載せて立体的にセッティングを考えているうちに辿りつきました。
指に嵌めると、ふわりと風に飛ばされてきた小さな花が、指の上に舞い落ちてきたような印象です。今回のデイジーシリーズの中では一番可憐な、なんとも美しいリングです。